ストーリー
現今州令尹参事、元明庭中政省長史。 火から生まれ、火に包まれ、身を薪に燃やす策士。宿願を成就させるためなら、盤上の碁として踊り続ける運命も厭わない。
測定材料:【周波数スペクトル報告RA2326-G】 共鳴時間の特定に失敗。幼少期には既に火炎を操る力を有していたが、複数回力を暴走させた。成人後、周波数は安定している。 音痕は胸の下にあり、共鳴発生後、身体に一部の変異が見られる。具体的に言うと、毛先が色褪せしており、一部が髪の毛が鳥の羽毛の形をしている。また、左腕は共鳴能力に影響され、赤い火傷と焔のように流れる光が見られる。 共鳴スペクトル特定結果:相対的に焔に近い。テストで強い共振反応を示した。共鳴源の完全特定は不可。被検体と60%以上に符合する共鳴スペクトルは現在確認できていない。共鳴能力の表現は瑝瓏伝説にある霊鳥に類似しているのは、幼少期の経歴と関係があると推測。 被検体は火炎を羽毛の形にできる。能力を完全に解放した時は、広域に極高温の火炎を放出する。その時に、額に目玉模様が付いた羽の形の焔が出現する。被検体はそれを「心眼」と説明している。 ラベル曲線が全体的に緩やかに上昇し、現在は安定した状態を示す。自然型共鳴者と認定する。
古びた棋譜。乗霄山にてある人が残した対局が記録されている。 紙は既に黄ばんでおり、縁も擦り切れている。それらは主と共に数多の危険な旅をしてきた歳月の証。今は装丁し直されていおり、もう一局の碁譜も追加されている。 長年追いかけてきたあの人が今、ここにいる。これで対局もいよいよ完成を迎えそうだ。碁を打つ人がいれば、この棋譜はずっと更新されていくだろう。
未知の素材を使用した柔らかい肌触りを持つ織物。火を浴びても燃えることなく、むしろより白くなり、まるで雪のように上品な光沢を放つという。この織物を作る植物は悲鳴で絶滅したため、残された一反一反は金でも買えない価値を有する。 ここに記されたのは、着任式典後、新令尹が恩師に贈ったプレゼントである。
長離が自分の「心火」で作った羽根。一対になっていたが、うちの一枚は今州の客人に贈られ、もう一枚は常に長離が肌身離さず持ち歩く。燃えているように見えるが、手のひらに置いても火傷にならなく、ただ暖かいと感じるだけ。共鳴能力を完全に制御した証であり、彼女の服装と同じ、完全に流れる焔が象ったものである。 遥か昔、女の子が聞いた言い伝えでは、火を浴びて生まれ変わる霊鳥は、最も貴重な尾羽を大切な人に贈るという。


